任意整理をしても賃貸マンションは借りられる?

任意整理をしても賃貸マンションは借りられる?

任意整理をしても賃貸アパート、マンションは借りられる?

任意整理をすると信用情報機関に事故情報として5〜8年間載ることになります。そこで任意整理をしたら賃貸マンションやアパートに引っ越しができるのか疑問に思い人もいるかと思います。

 

今回は任意整理後に賃貸マンションやアパートは借りられるのか解説していきます。

 

任意整理後も多くの場合で問題なく引っ越しが可能

結論から言うと、多くの場合で任意整理をしたことがアパートの賃貸契約や契約更新に影響を及ぼすことはありません。

 

信用情報機関の情報はあくまで「貸金業者や金融機関が顧客の信用調査のために使う情報」です。

 

不動産会社が信用情報機関の情報をタッチすることはできません。賃貸を借りる時や更新時に照合されることはないので、そもそも任意整理をした事実を知られることはありません。

 

ただし、以下の2つの例外があります。以下の2つのケースだけは任意整理をしたことが問題となるので注意が必要です。

 

・クレジットカード支払い指定の物件はアウト
・信販系の家賃保証会社は審査が通らない

 

クレジットカード支払い指定の賃貸物件はアウト

賃貸マンションの中には家賃の支払いにクレジットカード決済が必須の物件があります。

 

任意整理をすると、対象にしたカードはすぐに使えなくなり、対象から外したカードも定期的な信用チェックにより使えなくなります。

 

任意整理をすると5〜8年間はクレジットカードは持てないので、「家賃の支払いにクレジットカード決済が必須の賃貸」は借りることができません。

 

 

 

信販系の家賃保証会社は審査が通らない

不動産屋では「保証人なしでアパートに住めます!」という広告の賃貸物件があります。これは確かに保証人をつける必要はありませんが、その代わりに不動産会社が家賃保証会社を付けて、家賃保証会社があなたの信用調査を行うことになります。

 

家賃保証会社には大きく以下の4種類がありますが、そのうち信販系保証会社だけは信用情報機関のデータを照合し、信用調査を行います。

 

そこで任意整理をしたことが知られますから、審査に通る可能性は極めて低いです。

 

信販系保証会社以外の保証会社は信用情報機関のデータを照合しませんので、審査に通る可能性は十分にあります。

 

※任意整理後一定期間が経過すればブラックリスとは解除されるので、そうすれば信販系保証会社でも審査に通ることはできます。

 

家賃保証会社には4種類あります。

 

@信販系保証会社

アプラス/エポスカード/オリエントコーポレーション/ジャックス/セゾン/セディナ/ライフ/

 

A全国賃貸保証業協会(LICC)

アルファー/アーク/エム・サポ/エルズサポート/興和アシスト/ギャランティー・アンドファクタリング/近畿保証サービス/ジェイリース/全保連/賃住保証サービス/ホームネット/リクルートフォレントインシュア/レジデンシャルサービス/

 

B賃貸保証機構(LGO)

ALEMO(アレモ)/Casa(カーサ)/日本セーフティー/フォーシーズ/

 

C独立系保証会社

アールエムトラスト/アルファー/イントラスト/SFビルサポート/オーロラ/CAPCO AGENCY/近畿保証サービス/ジェイリース株式社/新日本信用保証/セブン総合保証協会/総商(AAAホールディングス)/ナップ/日本賃貸保証(JID)/

 

これらの4つの家賃保証会社のうち「@信販系保証会社」に関しては信用情報機関を照合します。@以外の家賃保証会社に関しては信用情報機関のデータを照合しません。

 

ですから、任意整理後は「信販系の家賃保証会社」だけは避ける必要があります。

 

任整整理をしても賃貸マンションは借りられる?まとめ

・不動産会社は信用情報機関の情報をタッチすることはできないので、多くの場合、任意整理をしていても問題なく賃貸を借りることができる

 

・家賃の支払いにクレジットカード決済が必須の物件は借りることができない

 

・不動産会社の中には家賃保証会社を付けて賃貸契約をする会社がある。家賃保証会社には4種類あるが、その中で「信販系保証会社」だけはブラックリストに載っているかどうか調べる。信販系保証会社からは賃貸契約できない

 

・「家賃のクレジット支払い必須の物件」と「信販系保証会社」の二つの条件をはぶいて物件探しをするとスムーズに賃貸探しができる