24時間対応で債務整理や借金の相談ができる公共機関

債務整理や借金の相談ができる6つの公共機関

土日祝日しか相談できない方

借金全般の相談だったり債務整理の相談をする時どこにすればよいかわからないと思います。基本は弁護士会に相談して債務整理に強い弁護士を紹介してもらうというのがよいです。本当に手元にお金がない場合は無利息で弁護士費用を立て替えてくれる法テラスを利用します。もし家計簿の改善と任意整理をお願いしたい場合は日本カウンセリング協会に相談するのもよいです。

 

これらの機関ですが、殆どのケースで営業時間が平日の夕方までです。休日はやっていません。たとえば日本クレジットカウンセリング協会ですと全国13か所しかないセンターに実際に出向かないといけません。しかも平日しかあいていないので、平日休みをとっていく必要があります。

 

あとで解説する借金相談できる公共機関ですが、原則平日の夕方までの相談もしくは、事前に土日祝日に予約をとって、当日に現地までいって面談という形になります。以下が詳細となります。

  • 弁護士会→インターネットや電話で最寄りの相談センターで事前予約(24時間受付可)を行い、後日、最寄りの相談センターに出向いて面談で相談を行う(土日も可)。
  • 司法書士会→最寄りの相談センターで電話での相談(平日夕方まで)もしくは面談で相談(平日のみ)
  • 市役所で相談→電話で簡単な借金相談(平日夕方まで)もしくは借金相談会に参加して面談(平日のみ開催)
  • 日本賃金業協会→電話で簡単な借金相談(平日夕方まで)
  • 日本クレジットカウンセリング協会→事前予約を行い全国13か所の最寄りのセンターにいき、面談で相談(平日のみ)
  • 法テラス→事前予約を行い最寄りの法テラスで面談で相談(土日も可)

もし仕事が忙しくて土日祝日の休みしか取れない方は相談先が限られてきます。事前予約で土日祝日の面談が可能な「弁護士会」か「法テラス」のどちらかしかありません。それ以外はすべて平日だけ相談となります。平日の夕方まででしたら電話相談もあります。

 

どこで借金相談すればよい?

借金の返済に悩んでいる人は以下のような点が気になるかもしれません。

 

・どこに借金の相談をしたらいいのか、どんな機関があるのかわからない
・利息が増え続けて今のままでは返済できない
・滞納を続けて督促に怯えている
・債務整理をしたいがどのように手続きすればいいかわからない

 

債務整理の相談や依頼、または借金全般の相談ができる公共機関や法律事務所を紹介していきます。

 

借金全般の相談ができる機関には主に「弁護士会」「司法書士会」「市役所で法律相談」「日本賃金業協会」「日本クレジットカウンセリング協会」「法テラス」があります。

 

これとは別に債務整理専門の全国対応の法律相談所も紹介しています。

 

今回はそれぞれの機関を詳しく解説していきます。すぐに相談できるようにURLリンクも用意しているので、そこからすぐに借金相談ができます。それぞれの受付時間も記載しているので、時間内に電話をかけてみてください。

 

公共機関&法律相談所の概要

・弁護士会→債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)の相談ができる
https://www.nichibenren.or.jp/legal_advice/search.html

 

・司法書士会→債務整理の相談ができる
http://www.shiho-shoshi.or.jp/activity/center_list.html

 

・市役所で相談→借金全般の相談ができる(債務整理の相談は不可)
http://www.kokusen.go.jp/map/index.html

 

・日本貸金業協会→貸金業者の不正(過激な取り立て等)やトラブルの相談、借金全般の相談ができる
http://www.j-fsa.or.jp/personal/contact/index.php

 

・日本クレジットカウンセリング協会→任意整理の相談ができる(相談地域は限られる)
http://www.jcco.or.jp/center/

 

・法テラス→債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)の相談ができる
http://www.houterasu.or.jp/chihoujimusho/index.html

 

日本弁護士連合会(弁護士会)


弁護士会は弁護士の相互の情報交換や研修などが目的とする任意団体です。日本の弁護士は必ずここに所属しています。

 

日本弁護士連合会は全国の弁護士会を管理し、指導と監督を行っています。適正な業務内容をしているか、適正な費用かをチェックしているのです。

 

それぞれ都道府県ごとに「弁護士会」があり、そこに連絡を入れて面談の予約を行います。まずは弁護士会で相談を行い、その後内容に応じた専門分野の弁護士を紹介してもらえます。

 

借金相談でしたら初回相談は30分以内でしたら無料です。弁護士が適切に処理してくれることが長所で、短所は予約が必要(相談までに時間がかかる)であることと、自宅から遠い事務所の弁護士が担当する場合もあることです。

 

インターネットから予約でき、最寄りの相談センターで面談を行います。面談の日は平日が多いですが土曜でも空いてることがあります。

 

・相談できる内容…債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)について
・料金…相談は30分5000円、弁護士費用は要相談
・相談方法…面談
・相談相手…弁護士
・地域…全国対応
・受付時間…平日9:00〜17:00(地域によって多少異なる)
・URL…https://www.nichibenren.or.jp/legal_advice/search.html

 

日本司法書士会連合会(司法書士会)


日本司法書士会連合会は、全国の司法書士会を管理し、指導や連絡を行う機関です。

 

弁護士と司法書士の違いですが、弁護士は債務整理のすべての業務を制限なく行えます。司法書士は任意整理で1件あたり140万円を超える案件は業務が行えません(借金総額ではなくあくまで1社あたりの借金が140万円以下であること)。

 

また個人再生や自己破産では申立て代理人として活動できません。費用に関しては司法書士さんの方が若干安くなる傾向にあります。

 

自己破産も視野にいれて債務整理を考えている場合は弁護士さんに依頼した方がよいとされています。任意整理は司法書士さんが適切に処理をしてくれます。

 

相談方法ですが、以下のURLに全国の司法書士会のリンクと法書士総合相談センターのリンクを記載しているので、そこからアクセスして受付時間内に予約を入れます。電話で予約をして、予約日に現地にいき、そこで面談となります。

 

・相談できる内容…債務整理について
・料金…相談は無料、司法書士費用は要相談
・相談方法…面談
・相談相手…司法書士
・地域…全国対応
・受付時間…地域によって異なる
・URL…http://www.shiho-shoshi.or.jp/activity/center_list.html
http://www.shiho-shoshi.or.jp/association/shiho_shoshi_list.php

 

市役所で法律相談

消費生活センター


消費生活センター(独立行政法人の国民生活センター)で借金の相談ができます。

 

消費生活センターというと、契約上のトラブルやクーリングオフのトラブルの相談を受け付けているというイメージですが、借金の相談(多重債務)も受け付けています。

 

受付時間内に電話をすれば、その場で電話で相談ができます。ただし、これは債務整理の専門的なものではなく、あくまで借金全般に関する相談になります。

 

相談相手は消費生活アドバイザーや消費生活コンサルタントの資格をもつ職員です。法律の専門家(弁護士や司法書士)ではありませんので、注意が必要です。相談料はかかりませんが、直接、担当者に依頼することは勿論できません。相談の内容に適した専門機関を案内してくれることもあります。

 

・相談できる内容…借金全般(債務整理は不可)
・料金…相談は無料
・相談方法…電話
・相談相手…市役所のアドバイザー
・受付時間…平日9:00〜17:00(地域によって多少異なる)
・URL…http://www.kokusen.go.jp/map/index.html

 

多重債務相談会

市役所が定期的に多重債務相談会を行っています。まずは電話で予約を入れ、開催地に行くと、その場で無料で弁護士や司法書士が相談にのってくれます。

 

開催日と開催地は消費者センター公式HPに載っています。長所としては無料で弁護士や司法書士に相談できることです。短所としては自分が住んでいる地域で開催しているかどうかという問題と、開催日まで相談ができないことです。

 

地域によっては多重債務相談会をやっていない所もあります。以下のURLに詳細を記載しているので参考にしてみてください。

 

・相談できる内容…債務整理について
・料金…相談は無料
・相談方法…面談
・相談相手…弁護士、司法書士
・受付時間…平日 9:00〜17:00(地域によって多少異なる)
・URL…http://www.kokusen.go.jp/map_tajuusaimu/index.html

 

日本貸金業協会


日本貸金業協会は、全国の貸金業者が加盟しており、貸金業者に対し、「正しく貸金業を運営させる」ことを目的とした機関です。

 

日本貸金業協会には、利用者向けの相談窓口(貸金業相談・紛争解決センター)が設置されており、そこで借金に関する相談ができます。

 

貸金業者とトラブルになった時は、日本貸金業協会が仲介に入り問題を解決してくれることもあります。不当な借り入れをして困っている時や過剰な取り立て、ローンやクレジットカードの利用でわからないこと、貸金業者への苦情、多重債務で困っている場合など相談するとよいでしょう。

 

相談相手は貸金業法に詳しいスタッフです。ですから、債務整理の専門的な相談はできませんが、借金を含めた借り入れの問題を相談できます。

 

・相談できる内容…借入に関すること、借金全般(債務整理は不可)
・料金…無料
・相談方法…電話or面談
・相談相手…スタッフ
・地域…全国対応
・受付時間…平日9:00〜17:30(地域によって多少異なる)
・URL…http://www.j-fsa.or.jp/personal/contact/index.php(公式HP)
http://www.j-fsa.or.jp/association/summary/location_branch.php(都道府県別の事務所一覧)

 

日本クレジットカウンセリング協会


日本クレジットカウンセリング協会は、借金に悩んでいる方の生活再建を支援する団体です。日本クレジットカウンセリング協会には「多重債務ほっとライン」があり、そこで借金に関する相談ができます。

 

相談方法は「電話での相談」と「面談でのカウンセリング」の2つがあります。相談室は全国13か所あり、そこで直接相談ができます。

 

相談室一覧

仙台/福島/東京/さいたま/横浜/名古屋/新潟/金沢/岐阜/静岡/高松/松山/広島/福岡/熊本/沖縄/

 

電話相談では受け付け時間内に「多重債務ほっとライン」に電話をし、その場で相談ができます。電話内で解決できた場合はそこで終了です。もし電話で解決できない場合はカウンセリング予約をして相談室にいき、そこで面談となります。

 

前述した通り、相談室は全国13か所しかありません。あなたが住んでいる地域に相談室がない場合はカウンセリングは難しいです。平日しかやっていないので平日の営業時間に時間を作って実際に現地にいける方しか利用できません。仕事をしている方は月に何回かは平日に休みを取る必要があります。カウンセリングではあなたの借金状況に合わせてアドバイスがあり、場合によっては協会が任意整理と家計管理の改善を行ってくれることもあります。

 

相談相手は弁護士と有資格アドバイザーになります。

 

電話相談は誰でも可能ですが、カウンセリングを受けるには以下の条件を満たす必要があります。

 

・クレジットカード・消費者金融・ローンによる借金である(ヤミ金は不可)
・生活費で作った借金であること(ギャンブルや浪費は不可)
・借金を返していく意志がある
・月々の返済額を変更すれば完済できる可能性がある
・月に何回か平日に相談室に直接行くことができる

 

・相談できる内容…任意整理について
・料金…場合によっては無料で任意整理が可能
・相談方法…電話または面談カウンセリング
・相談相手…弁護士と有資格アドバイザー
・地域…全国に13か所
・受付時間…平日10:00〜12:40 14:00〜16:40
・URL…http://www.jcco.or.jp/center/

 

法テラス


法テラスとは正式名称「日本司法支援センター」のことで、国が設立した法的トラブル解決のための総合案内所です。各都道府県に1か所〜3か所ほど法テラスの事務所があり、そこには弁護士や司法書士が在籍しています。

 

そこで法律相談をすることができます。また相談だけでなく、直接債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)を依頼することができます。「法専門家に依頼したいけど、経済的に余裕がない」という方を対象としており、ある一定の収入以下の方でしたら、弁護士費用を低利子で借りることができます。

 

短所としては「審査があり、書類提出して審査に通らないといけない」「相談日以外に審査会日に出向かなければいけない」「正式依頼まで時間がかかる」「新人の弁護士がつきやすい」などがあります。

 

相談は面談になります。お近くの法テラス事務所に直接電話をし、面談の予約を行います。相談時間は30分までで最大3回まで可能です。

 

法テラスを利用するには一定の収入以下であることが条件です。条件を満たさないと利用できないので、予め確認しておきましょう。条件を満たしているかどうかは以下のページから簡単に診断できます。

 

http://www.houterasu.or.jp/nagare/youkenkakunin/youken_check.html

 

・相談できる内容…債務整理について
・料金…無料、費用は安く設定されている
・相談方法…面談
・相談相手…弁護士または司法書士
・地域…全国対応
・受付時間…平日9:00〜17:00(事務所によって多少異なる)
・その他…収入が一定以下でないと利用できない
・URL…http://www.houterasu.or.jp/chihoujimusho/index.html