借金1000万円を返済する

借金1000万円の発生利息と返済方法

今回は借金1000万円の借金について解説していきます。借金1000万にもなると、やはり借金を重ねた原因があります。

 

奨学金を借りてそれにさらに借金を重ねたケース、ギャンブルにどっぷりハマり勝っても負けても借金を増やしていったケース、株やFXで負けて借金が増えたケース、事業の失敗、浪費などです。

 

特に奨学金の場合は私立大学ですと学費丸々借りると4年制大学で400万円近くかかります。大学院に進学するとさらに借金は増えます。

 

借金1000万をしている方は多重債務に陥っていることが殆どです。銀行からの借金だけでなく、消費者金融やクレジットカードのキャッシング、リボ払いなど様々な業者からお金を借りています。

 

借金返済のために作った銀行のカードローンで借金を増やしたというケースもあります。貸金業者から借りた借金には「利息」が付きます。利息は1日単位で増えていきます。

 

今回は借金1000万円の1か月に発生する利息と返済方法について解説します。借金1000万円を債務整理した時のシミュレーションについても解説します。

 

奨学金で借金1000万円になったケース

あとで説明するものは消費者金融や銀行のカードローンからの借金返済の説明です。奨学金での借金返済は全く異なる返済方法が必要です。奨学金の場合は無利息もしくは高くても年1%になります。
額は大きいですが利息が極端に低いという特徴があります。さらに最大10年間一般猶予が認められています。返済できそうにない場合は猶予届けを出すとその1年間は利息は完全に停止し返済しなくてよい期間となります。これは延長を申し出れば10年間可能です。利息は大きな問題とならないので、とにかくコツコツ返済していく必要があります。
もし奨学金の他に例えば消費者金融やカードなど利息の高い借金(年12%〜)をしている場合は、奨学金の返済は猶予届けを出して止め、優先して利息の高い借金を返済していく必要があります。
奨学金の借金は利息が低く救済処置も用意されているので、とにかく安定した収入がある方は節約しながら長期的に返済です。
もし奨学金以外にも複数借金をしており、本当に支払い不可能な状態の場合は自己破産をして借金を完全に0に戻すことができます。ただし奨学金の場合、「機関保証(保証会社が肩代わりをする)」と「人的保証(もし自己破産をして免責を受けたら払えなかった分の借金は連帯保証人が肩代わりをする)」のどちらか選んだと思います。
機関保証の方は自己破産しても問題ないですが、人的保証で連帯保証人を家族に設定している方は借金が身内に移動するだけで意味がありません。この場合は連帯保証人と一緒に自己破産するなど別の対策が必要です。奨学金の返済方法については以下を参考にしてみてください。

私が約390万の奨学金を3年で完済した方法【返済できない方へ】

そもそも借金1000万円は1ヵ月にいくら利息が発生するのか?

借金総額を1000万円として、1か月分の利息を「年12%」「年10%」「年8%」「年6%」の4つでシミュレーションしていきます。

 

1カ月分の利息の計算方法は以下の通りです。

 

・借金残高(円)×年利(%)÷365日×30日=1か月(30日)に発生する利息額(円)
例)借金残高150万円で年利が15%の場合、「150万×0.15÷365日×30日=18493円」となります。

 

・借金総額1000万円(年12%)の1カ月分の利息は約9.8万円
・借金総額1000万円(年10%)の1カ月分の利息は約8.2万円
・借金総額1000万円(年8%)の1カ月分の利息は約6.5万円
・借金総額1000万円(年6%)の1カ月分の利息は約4.9万円

 

借金総額1000万円の場合、約4.9万円〜9.8万円の利息が1か月で発生します。これだけの利息が発生すると、まず1か月の利息分ですら払えない方もいらっしゃると思います。

 

1か月の利息分よりも多くの金額を払わないと元本は減っていきません。自分で1か月の利息を計算する場合は、借金一つ一つの「借金残高」と「年利」を確認して、あとは計算式にあてはめます。

 

複数の借金があるはずですから、一つ一つ計算して1カ月分の利息の合計を出します。

 

具体的な事例)
もっと具体的な事例を出したいと思います。以下の6つの借金をしている方の1カ月分の利息を計算していきます。

借金の種類  借金額 利息 1ヵ月分の利息
銀行カードローンA  200万円 年8% 13150円
銀行カードローンB 180万円   年10% 14794円
消費者金融A  120万円 年15% 14794円
消費者金融B  50万円 年18% 7397円
クレジットカード(リボ払い) 50万円 年15% 6164円
奨学金 400万円 年1% 3287円

上記の6つの借金の合計は1000万円です。このケースでの1か月に発生する利息は「59586円」です。1か月で約5.9万円の利息というのはかなり重たいです。払っても払っても利息にとられ、元本が減っていきません。元本が減らないため利息分も減らず、「利息地獄」に陥っている状態です。

 

借金1000万円の返済シュミレーション

借金総額1000万円で「年12%」「10%」「8%」「6%」の4つで返済シミュレーションしていきます。返済シミュレーションには以下のサイトを使いました。

 

銀行カードローンの計算

 

借金総額1000万円で年12%
借入額 1000万円
年利 12%
毎月の返済額 143,327円
支払い総額 17,199,248円
返済回数 120回(120か月)

 

借金総額1000万円で年10%
借入額 1000万円
年利 10%
毎月の返済額 132,018円
支払い総額 15,842,178円
返済回数 120回(120か月)

 

借金総額1000万円で年8%
借入額 1000万円
年利 8%
毎月の返済額 121,206円
支払い総額 14,544,673円
返済回数 120回(120か月)

 

借金総額1000万円で年6%
借入額 1000万円
年利 6%
毎月の返済額 110,909円
支払い総額 13,309,078円
返済回数 120回(120か月)

結果としては、1000万円の借金を10年(120回払い)で返済する場合、「年12%」で約719万円の利息が完済するまでに発生、「10%」では約584万円の利息、「8%」では約454万円の利息、「6%」では約330万円の利息が完済までにトータルで発生します。

 

元本が1000万にもなるととにかく支払い総額(支払い利息)もとてつもなく大きな額になります。後で説明する任意整理をすればこのトータルで発生する利息を0円にすることができます。

 

 

借金1000万円を自力で返済することは可能なのか?

そもそも今の収入で借金1000万円を自力で完済できるのかどうかを考える必要があります。そのために今の借金の状態を正確に把握することからです。複数借金をしていると思いますが、それぞれの「借金残高」「1ヵ月分の返済額」「年利」「1ヵ月分の発生利息」の4つを紙に書きだしてみます。「1ヵ月分の返済額の合計」も出します。毎月その返済額通り返済すれば自力で完済できるはずです。今の手取りで今の返済を何年も続けていけるのかどうかを考えます。

 

正直借金1000万というのはとてつもなく苦しいものだと思います。それぞれの収入によって違うと思いますが、私も巨額の借金を背負ったことがありますが、手取りが多くあっても、税金や家賃や生活費や冠婚葬祭や思わぬ出費などありますし、返済は地獄でした。5年も10年もそういった生活を続けるのは酷だと思います。

 

そういった物理的な面もありますし、借金1000万を背負っているという精神的な面も大きいと思います。

 

今の手取りで十分に返済していける場合は、たとえば無駄な固定費をカットするなどして支出を減らします。さらにボーナスなどまとまった収入が入った場合は利息が高い借金から順に繰り上げ返済をしていき、元本をどんどん減らしていきます。元本が減れば減るほど、返済期間が短ければ短いほど支払い総額は少なく済みます。このようにして毎月の返済を続けながら支出を抑え、ボーナスや浮いたお金はどんどん繰り上げ返済していきます。

 

借金返済のための無駄な固定費カット

 

もしいまの手取りでは今の返済を続けていけない場合は債務整理で借金を減らす必要があります。現実的な問題として、任意整理をして利息を停止させて分割返済する、もし持ち家やローン支払い中のマイホームを所有している場合は個人再生をして借金を8割カットして残りを返済していく、完全に支払い不能の場合は自己破産をして借金0に戻すという方法がよいと思います。

 

借金1000万円の返済方法

借金1000万円を債務整理で返済する

借金1000万を債務整理で返済する方法について。債務整理には任意整理、個人再生、自己破産の3つの方法があります。

 

任意整理は、専門家が債権者と直接借金減額の交渉をし、支払い可能な返済プランに立て直してくれる手続きです。

多くの場合、利息を停止させた状態で、3年〜5年計画での分割払いになります。

 

任意整理では借金問題が解決できない場合は、裁判所に申し立てをすることで、法的な手続きによって強制的に借金を大幅に減らします。

 

個人再生は裁判所に認められれば借金は8割カットされます。残りの借金を3年計画で分割払いしていきます。自己破産をすると借金は全額免除です(借金は0になる)。

 

借金1000万円を任意整理するといくら借金は減る?

任意整理をすると将来利息がストップする可能性が高いです。借金総額が1000万円で将来利息がストップしたとして、任意整理の返済シミュレーションをすると以下のようになります。

 

弁護士費用は1社あたり4万円〜5万円かかります。5社以上だと、割引される事務所が多いです。だいたい任意整理にかかる弁護士費用は25万円〜30万円です。

 

・5年計画で任意整理する場合、1か月の返済は約16.6万円、60回(60か月)払いで完済

 

支払総額は元本の1000万円と弁護士費用が25万円で合計1025万円です。

 

任意整理の返済期間は原則3年、長くて5年です。1000万円の借金ですと、やはり5年は必要になります。中には5年以上の返済に応じてくれるケースもありますが稀です。

 

どうしても自己破産はせず、借りたお金は返したいと強く希望し、元本が大きくても長期返済で任意整理を希望する方もいます。もし6年計画で任意整理する場合は以下のようになります。

 

・6年計画で任意整理する場合、1か月の返済は約13.8万円、60回(60か月)払いで完済

 

和解成立後の返済では、延滞は許されません。契約では多くのケースで2か月以上の滞納で一括返済が求められます。1回の滞納でしたら事前報告で許してもらえることがありますが何度も滞納すると契約は無効になるのです。

 

毎月16.6万円の返済を5年間続けるというのはちょっと現実的ではないかなと思います。弁護士も無理のある返済計画での任意整理は勧めてきません。

 

任意整理では返済期間の長い貸金業者は交渉に応じてくれやすいですが、返済期間の短い貸金業者は任意整理ができないことがあります。それぞれ業者によってどの程度借金を減らせるか、どの期間まで認めてくれるか異なります。

 

元本が1000万の借金でしたら本人が強く希望する場合は別ですが、原則個人再生や自己破産が適用されます。

 

 

借金1000万円の借金を個人再生するといくら借金は減る?

個人再生をした場合の返済額は以下の通りです。

 

・500万円以上1500万円未満の場合      ⇒      債務額の5分の1

 

ただし、あなたの財産価額が最低弁済額を上回るときは、その財産の価額が弁済額となります。
(清算価値保証の原則)

 

借金総額が1000万円の借金を個人再生すると、返済額は200万円になります。この200万円を3年間(36回払い)で返済していきます。

 

1か月の支払いは約5.5万円ですね。この200万円を払い終えたら完済となります。弁護士費用は40万円〜50万円必要です。

 

弁護士費用は個人再生の手続き期間中(半年程度)に毎月分割で積み立てていきます。今まで借金にあてていたお金を弁護士費用に回すということです。

 

借金1000万円を個人再生した場合の支払い総額は弁護士費用と合わせて250万円程度となります。

 

借金1000万円を自己破産する

自己破産では、債務者のお金になる財産はすべて換金され、債権者に平等分配されます。そして借金は0になります。つまり免責が認められれば1000万円の借金は0になるということです。弁護士費用は40万円〜50万円必要ですから、この費用だけ分割で払っていきます。

 

ただしお金になる財産を売却する時に、そこで発生したお金は弁護士費用に回せることがあります。実質弁護士費用が一切かからないで自己破産ができることもあります。

 

お金になる財産はすべて売却されますが、当面生活に必要な99万円までの現金と生活財(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、パソコン、電子レンジなど)は手元に残せます。

 

車に関しては売却しても20万円以下にしかならないと見積もられれば手元に残ります。ようは、「売ったらまとまったお金になる財産」だけは換金され債権者に分配されるということです。手元に不動産(土地・家)や車、生命保険の解約返戻金などの財産がない場合は換金する作業も必要ありません。

 

手元に財産がある(ローン支払い中の家、マイホーム、土地など)方は個人再生をして財産を手放さないで借金減額をします。手元に財産(持家や土地など)がない場合は個人再生をする意味はありませんので、自己破産をすることになると思います。

 

弁護士に自己破産を依頼すると、必要な書類を求めらますから、書類を集めて弁護士に提出します。あとは弁護士が全ての手続きを代理人として行ってくれます。

 

裁判所へは2回出頭しなければいけませんが、1回は弁護士が代理人となって出頭してくれます。もう1回は本人も参加しないといけない場合があります。裁判所によって多少違いがあります。手続き期間は3か月〜半年です。免責が認められれば、借金地獄から解放されることになります。

 

債務整理のデメリットは?

債務整理のデメリットは以下の通りです。

 

任意整理

・信用情報機関に事故情報が5年〜8年間載る

 

個人再生

・信用情報機関に事故情報が5年〜10年間載る
・官報に名前が載る

 

自己破産

・信用情報機関に事故情報が5年〜10年間載る
・官報に名前が載る

 

信用情報機関に事故情報が載っている期間は新たな借金ができません。これは貸金業者が新規客の信用調査のために使うデータですので、事故情報が消えるまではサラ金もクレジットカードもローンも利用できません。

 

官報は政府が毎日発行している情報誌です。そこには新しい法律の公告や裁判の判決が載ります。個人再生と自己破産は裁判所を通しての手続きですので、官報にその情報が載ることになります。

 

官報は各都道府県に1〜3ヵ所販売店があるので、そこで1部140円で購入できます。その他には月額の有料サービスに入れば官報の氏名検索ができます。

 

そもそも多忙な社会人がわざわざ数少ない販売店に出向いてお金を出して毎日官報を読んでいるとは思えません。有料サービスに入るのにもかなり複雑な手続きが必要で一般の方が利用することは稀です。

 

かなりマイナーな情報誌なので、そこから個人再生や自己破産をしたことが知られることはほとんどのケースでありません。そもそも個人再生という言葉自体馴染みのないものです。自己破産をしても自分か話さない限り友人や職場に知られることはないです。

 

任意整理は職場や家族に秘密で手続きできます。個人再生と自己破産は職場には内緒にできますが家族には知られる可能性があります。