主人のすすめで390万円の借金を自己破産した女性の体験談
主人のすすめで自己破産、長年の借金の悩みから解放
・性別:女性
・債務整理の方法:自己破産
・借金の原因:元カレに勝手に融資をされ、自転車操業に陥る
・借金の状況:みずほ銀行、アイフル、プロミス、三井住友、総額390万円
・毎月の返済額:7万円
・自己破産後の借金:0円(−390万円)
・自己破産の手続き期間:1カ月
・自己破産の種類:同時廃止
・弁護士費用:50万円を分割払い
自堕落な元カレが原因で300万円の借金を背負う
わたしは現在20代後半の主婦です。結婚する前は看護師として都内の病院に勤務していました。
これは、わたしが20代前半のときの話なのですが、その当時交際していた男性が原因で多額の借金を抱えてしまいました。当時、彼は4つ年上の社会人でした。クリーニング工場に勤めている人で、その彼の職場とわたしのアパートが近いこともあり半同棲状態でした。
彼との食事代や生活費はほんとんどわたしが支払っていました。ある日、彼がいつも仕事に行く時間になっても家を出ようとしなかったのでどうしたのか聞いてみると、昨日付けで辞めてきた、と言うのです。
理由は特になく、面倒になったからとしか言いませんでした。わたしは驚きましたが、すぐに次の仕事を探すという彼を信じて応援していました。
しかしいつになっても仕事を始めないどころか、就職活動もせず毎日家でゲームをしたり昼寝をしていたり。わたしは心配になりましたが特に何か言うこともなく、そんな毎日を過ごしていました。
そんなとき、わたしの家に銀行からハガキが届きました。それは、銀行カードローン返済に関するもので、〇月〇日に〇円引き落とし予定だというお知らせでした。わたしはカードローンを利用した覚えはなく驚きました。
すぐに銀行に問い合わせると、数ヵ月前からカードローンで300万円近い融資を受けているとのことでした。わたしは以前、もしものときのためにと銀行カードローンに申し込みを済ませていたのですが利用したことはありませんでした。
家に帰って彼に問いただすと、わたしに内緒でわたしのカードを抜き取り、カードローンを使って借り入れを繰り返していたというのです。
わたしの知らないところでわたし名義で300万円の借金ができてしまったことに驚き、ショックでした。そのときのわたしは気が動転してしまい、彼を怒ることもお金を取り返すこともできず、ただ泣くしかできませんでした。
そのまま彼とは何も解決せずに別れることになり、わたし名義の借金が残っただけでした。
それからわたしは、毎月4万円の返済ができない時があり、わたしはそこで他のカード会社と契約し、新たな借金してそれを返済にあてることをしました。
そうしていくつかのカード会社から借金をし、最終的には4件の会社から総額390万円の借金をすることになってしまいました。(みずほ銀行:300万円、利息8%、アイフル:30万円、利息17%、プロミス:30万円、利息17%、三井住友:30万円、利息17%)毎月の各会社への支払額は併せて7万円となり、生活はますます厳しくなりました。
看護師のお給料の中から毎月7万円の返済はとても厳しく本当に苦しい生活でした。利息が増え続ける中でとても完済できる状況ではありませんでした。
仕事の後も休日も友達と食事に行くこともできず、ただ家に引きこもってなるべくお金を使わないようにしていました。
主人との出会い
そんなとき、友達の紹介で今の主人と出会い、結婚することになりました。もちろん彼にも借金のことは打ち明けることはなくこっそりと返済をしていました。このままばれずに完済したいと思っていたのですが、あるときわたしの通帳を見られてしまい、「カードローン引き落とし」という記載を見て借金が知られてしまいました。
わたしは離婚覚悟で主人に借金の経緯や今までのことを正直に話しました。すると主人は、今すぐに弁護士に相談に行こうと提案してくれました。
法律相談所に相談にいく
主人は法律事務所に問い合わせ、弁護士との無料相談の予約を取り付けてくれました。弁護士に相談しても何も変わらないのではないかという不安もあったのですが、そのときに出会った弁護士さんはわたしの想像していた以上に物腰が柔らかく、親身にわたしの話を聞いてくれました。
それまで、弁護士は威圧的で話をきちんと聞いてくれないのではないかと不安に思っていたのですが、まったく正反対の方で驚きました。
わたしはその弁護士さんに債務整理の相談をすることにしました。相談の中で、任意整理と自己破産について詳しく説明してくれました。
弁護士さんは、額が大きいこと、借入件数が多いことを踏まえて自己破産を勧めてくれました。わたしは主人と話し合い、自己破産を選びました。理由は、わたし名義の土地や資産がないこと、返済のためのお金はもう出したくないことがありました。
それを弁護士さんに伝え、すぐに手続きを始めてくれました。自己破産の手続きは、所定の用紙に借金の経緯や現在の返済状況、収入状況等を記載しそれを裁判所に提出するというものでした。
弁護士さんがわたしに詳細を確認しながら記載しましたが、書類が完成するまでには時間はかからず1回の面接で済みました。その後裁判所に提出し、受理されるまで数日かかりました。受理されてからはいそれまで自宅に届いていた返済の督促状も一切なくなりました。
そして、初めて弁護士相談に行ってから1カ月で自己破産が成立しました。自己破産にかかった弁護士費用は50万円程度でした。
自己破産をして、390万円あった借金は0になりました。自己破産後の生活ですが、わたしは土地も貯金もなかったので、前後でそれほど大きな変化はありませんでした。
クレジットカードは当分使えなくなりましたが困ることもありません。家族、友人、隣人に知られないかと不安だったのですが、それもまったくなく、自己破産前と何も変わらずに普段通りの生活ができています。
手続き後、弁護士さんとメールのやりとりをしたり直接お礼に伺うことはありましたがそれ以上の必要以上な関わりはありませんでした。