闇金業者の連絡を無視しても大丈夫?【着信拒否】
闇金業者の電話を無視してその結果どのようになるかは、これまでどれだけの期間闇金を利用してきたかによって変わります。
たとえば闇金の契約だけはしたけど途中でキャンセルしてお金は借りていないケースでは、闇金の連絡を無視していると、数日後には連絡がなくなる可能性が高いです。
闇金融はお金儲けのためにやっており、見込みのないお客さんに長く時間をかけられないからです。絶対に払わないし連絡もしないという態度を貫けば長くても2週間程度で連絡は途絶えます。
ただし、嫌がらせの度が過ぎている場合は警察に被害届を提出した方がよいです。
闇金融と関わっていた期間が長い場合は連絡を無視したり着信拒否をしてもしつこく嫌がらせをされる可能性があります。
まず確認すべきポイントははじめて闇金を借りた時にどの程度個人情報を教えたかです。多くの場合、本人の氏名や電話番号、住所だけでなく、勤務先や家族の住所、電話番号を教えていると思います。
この場合、あなたが着信拒否をして連絡がつながらない状態を作ると、次は勤務先や家族に嫌がらせの電話が入ります。ひどいケースでは子供の学校にまで嫌がらせの電話が入るケースもあります。
ようは周囲の人に嫌がらせをすることで、借り主を逃げられないようにすることが目的です。また本人だけでなく周囲の人からもお金を取ろうという魂胆です。
闇金融はグループで動いており、他人名義の携帯電話を沢山持っています。ですから一件を着信拒否しても、グループ内であなたの番号が回され、他の番号から電話がかかってくる可能性もあります。
はじめて借りた時にどの程度情報を闇金融に渡したのか思い出してみてください。職場や家族の情報を教えたのであれば、無視や着信拒否をしただけでは問題を解決できない可能性が高いです。
着信拒否した時に考えられる嫌がらせ
・グループ内の他の番号から電話がかかってくる
・職場や家族宅に嫌がらせの電話がしつこく入る
・子どもの学校に嫌がらせの電話がしつこく入る
・救急車や消防車、ピザやデリヘルなどを呼ばれる嫌がらせ
闇金業者が直接家に取り立てにくることはある?
直接取りたてに来られる可能性は低いです。今は他人名義の電話番号とレターパックを使い、闇金業者は身元を隠して営業をしています。
直接取りたてにいって警察に通報されると逮捕されるリスクがあるため、最近は直接取りたてにくる業者は少ないです。
※深夜(午後9時〜午前8時)の取り立てや暴力的な取り立て、債務者以外の人(家族や友人、近所の人)に取り立てをする行為は禁止されています(資金業法21条1項)
ただし個人情報は握られているため、様々な嫌がらせをされる可能性は十分あります。それは中途半端ではありません。
闇金業者と手を切るにはどうすればよい?
警察に相談するのもよいですが、警察官すべてが闇金に対して知識があるわけではありません。
証拠不十分という形でアドバイスや様子見で終わることもあります。やはり一番確実なのは闇金融が重点業務の弁護士または司法書士に相談することです。
闇金に対する知識がある弁護士または司法書士に依頼すると、すべて代理人となって一件一件粘り強く業者と交渉をしてくれます。闇金側も適切な処理をされると逮捕されるリスクがありますから、専門家が代理人になった時点で手を引いてくれます。
もしそれでも嫌がらせをやめない業者に対しては携帯電話の利用停止、口座の凍結、被害届の提出と告訴、告発など、法的な力で徹底的に借り主を守る手続きに入ります。
闇金専門の弁護士や司法書士さんはそういった闇金に対するデータが数多くありますから、まずは相談をしてみるとよいでしょう。