2回目の任意整理

任意整理は2回目でも問題なく行える?

2回目の任意整理は可能か?

自己破産や個人再生の場合は、一度手続きを行ったらその後7年間は再び自己破産や個人再生ができないことになっています。

 

一方任意整理の場合、手続きできない期間は存在しません。

 

任意整理では1回目なのか2回目なのかの判断はそれぞれしている借金によって違います。たとえば1回目は以下の業者から任意整理したとします。
1回目

  • アコム 50万円
  • プロミス 50万円
  • レイク 50万円
  • 三井住友銀行カードローン(保証会社はプロミス) 100万円

 

この4つを任意整理すると、任意整理後にこの4つの会社には社内に過去に任意整理したという顧客情報が残り続けます。ですからこの4つの会社からはその顧客情報が残り続ける限りは任意整理後に新たに借金ができなくなります。顧客情報は半永久的に残り続けると言われています。任意整理を同じ業者から2回するということはありません。2回目は以下から借金をしたとします。

 

2回目

  • アイフル 50万円
  • 楽天カード(保証会社は楽天KC) 30万円
  • みずほ銀行カードローン(保証会社はオリエントコーポレーション)100万円

 

本人は任意整理をするのは2回目でも、アイフルや楽天やみずほはそれぞれ任意整理の対象に入れられるのは初めてです。交渉自体は1回目となるので問題なく任意整理ができます。

 

このように任意整理は一括で手続きするわけではなく、対象を自由に選んであくまで交渉の中で減額をしてもらいます。ですから、2回目の任意整理でも以前交渉したことがない業者でしたら問題なく行うことができます。

 

ただし、注意点として、任意整理に応じてくれるかどうかはすべて債権者次第となります。あくまで交渉の中で減額を図る手続きですので。まずは弁護士や司法書士に初回相談をして見積りをだしてもらうとよいです。

 

任意整理の返済途中で再和解をするのは困難

任意整理をしてそれを完済して2度目任意整理をする、というケースでは問題なのですが、任意整理の途中で支払えなくなって再和解するというケースでは問題があります。

 

再和解には応じてくれない債権者が多いです。一度返済計画を立てたものですし、和解契約では「〇ヵ月以上滞納した場合、一括返済を求める」という条項を入れ、取決めをしています。

 

途中で支払えなくなると債権者に一括請求の権利が生まれるのです。

 

任意整理というのは「毎月減額された額をきちんと支払うこと」を前提とした約束です。それができなかった場合、再和解というのは困難です。