パチスロで自転車操業に陥り200万円を任意整理した体験談

パチスロで自転車操業に陥り200万円を任意整理した体験談

整理前も整理後も何かと苦しんだ任意整理
任意整理体験談

・性別:男性
・債務整理の方法:任意整理
・借金の原因:パチスロによって自転車操業
・借金の状況:カード(キャッシング)5件、借金総額200万円
・毎月の返済額:6万円〜7万円
・任意整理後の借金:180万円(−20万円)利息は一切つかない
・任意整理後の返済:5年計画で月々3万3千円の返済
・弁護士費用:20万円を分割払い

 

任意整理前の状況

私は日ごろからパチスロが大好きで、休みの日になれば必ずと言っていいほどパチンコ店に足を運んでいました。日ごろの仕事でたまったストレスをそこで発散するつもりがついつい負けが込みいつも給料日までお金がもちませんでした。

 

始めたばかりのころは特に深く考えず、ひたすらに給料日を待ち給料が入ったらすぐにパチンコ店に向かうような生活が続きました。そうしていつからかいつもお金がなく友人と遊ぶにも困っていたので、クレジットカードでお金を借りるようになりました。

 

これはショッピング用に作ったカードでしたがショッピングなどには一切手を出さずひたすらに現金を借りてはその足でパチンコに向かっていました。ギャンブルとは不思議なもので、負けると取り戻したくてしょうがない衝動に駆られます。

 

必ず当たるわけではないのに負けた金額を取り戻すために打ち続けるといった心理状態にもっていかれます。こんな状態ですからはじめは10万円だったキャッシング枠も利用上限の申請を繰り返し50万円まで借りられるようになっていましたが、常に50万円いっぱいの状態が続いていました。

 

頭の中にあるのは、勝ったら返せばいいやという考えでした。パチンコをやめるという選択肢は全くなく新しいカード作っては借りるという生活が5年ほど続きとうとう所有しているカードは5社でトータル200万円ほどの借金となっていました。

 

その頃は返済が月6〜7万円あり、給料も20万円もなかったため生活費と借金の支払いでほとんどが消えていきましたがそれでもパチンコをやめることはできずそこから自転車操業状態が始まっていきました。

 

支払いができなくなり他社から借りては返すなどといった状態に陥り、ある時初めて支払いができないという状態になりました。支払いができないという恐怖にものすごくおびえました。当たり前ですが支払い催促の電話もかかってきました。

 

しかし恐怖のあまり電話に出ることもできず、パニック状態になりました。そこで初めて自分のしたことへの愚かさと逃れられない現実に気づかされました。そこからネットでいろいろ調べ、催促の電話が怖かったのですぐに司法書士さんに相談しました。

 

相談は大体2時間くらいで今の状況と具体的にどうしていくのかなどを話しました。とても親身に聞いてくださって精神的にかなりほっとしたのを今でも覚えています。

 

任意整理中の状況

司法書士さんと相談した結果、任意整理をすることにしましたがよくテレビでやっているような、借金が極端に減りましたということはありませんでした。

 

結局200万あった借金は少しだけ減って180万円の元金を5年にわたって生活できる範囲で返済していくことになりました。

 

もちろん相談したときは司法書士さんに払うお金もなかったため、分割払いに対応してもらい、それにかかった20万円も月々分割で支払うことになりました。給料日が来ると5社にそれぞれ振り込みをするという生活がひたすらに続きました。

 

支払い期間中は返済に追われるといったような恐怖感などはなかったのですが、ローンが組めないということがいかに社会的に信頼されていないのかということを身に染みて感じる機会となりました。

 

あれだけの恐怖感を味わっておきながらパチスロも結局やめることができず休みの日にはパチンコ店に足を運ぶこともありました。返済があってもパチンコに行けるほど生活には少しだけ余裕がありました。

 

任意整理後の状態

すべての支払いが終わったとき、やっと解放されたと思いました。しかし任意整理をしたということもあり、ローンがなかなか組めなかったのが本当につらかったです。

 

社会から見放されたようなあの感覚は一生忘れないでしょう。現在彼女との結婚も考えていますがこの先ローンが組めない状況が発生することがるのではないかという新しい恐怖感にさいなまれています。

 

でも支払いができなかった任意整理前と比べると精神的には比にならないほど楽になったのは事実です。

 

 

 

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