任意整理の費用が払えない

任意整理の費用が払えない時の4つの解決方法

任意整理をする時に困るのが「任意整理費用を用意すること」だと思います。任意整理を検討する人は金銭面で困っており、一時金として費用を用意するのは困難です。手元にまとまったお金がないから債務整理を考えているのに、高い弁護士(司法書士)費用なんて用意できるわけがありません。

 

今回は任意整理で弁護士費用を払えない場合どのようにすればよいのか?について解説していきます。解決策は以下の通りです。順を追って説明していきます。

 

  • 着手金無料の弁護士事務所を選び3ヵ月〜半年かけて費用を支払っていく(分割払い)
  • (家族に費用を一部出してもらう)
  • 法テラスを利用する(利息0で任意整理に必要な弁護士費用分を全額借りることができ返済は毎月5千円〜1万円)
  • 日本クレジットカウンセリング協会で無料で任意整理してもらう

 

そもそも弁護士費用は一括で用意しないといけないの?

弁護士事務所や司法書士事務所でお世話になる時、多くのケースで分割返済が認められています。一括で弁護士費用を支払うことはありません。任意整理の場合、1社あたり5万円〜6万円ほど費用が必要です。

 

任意整理では最初に初回相談を行い、いまの借金状況や経済状況をすべて伝えます。その情報を元に最適な債務整理の方法を教えてくれます。任意整理となった場合、まずは弁護士が各債権者に受任通知を送ります。受任通知を送られた債権者はその後一切取り立てができなくなります。

 

この時点でこれまでの借金返済は完全に止まります。受任通知が送られてから和解が成立するまで3ヵ月〜半年かかります。多くのケースでこの期間に弁護士費用を分割で支払っていきます。この時に支払えなかった分は返済計画の中に組み込まれ、弁護士費用も含めた無理のない返済計画を立ててくれるので、それ通り返済していきます。

 

ようは「今まとまったお金がある」必要はなく、「継続した収入」さえあれば依頼は可能となります。受任通知後はこれまで借金返済に充てていたお金を弁護士費用の支払いに回す、という形になります。そのような形で弁護士費用は積立てていきます。

 

ただし弁護士(司法書士)事務所によって多少支払い方法は異なります。弁護士の方も債務者がお金に困って相談に来ていることは知っているので、それを考慮したシステムとなっています。手元にお金がない状態でもまずは初回相談をしてみるとよいです。以下は弁護士会や司法書士会に所属しており、債務整理を重点業務としている事務所となります。分割返済が認められています。

 

・借金問題なら信頼と実績の東京ロータス法律事務所へ(弁護士事務所 費用は安い)

 

新大阪法務司法書士事務所(司法書士事務所 1件2万円で任意整理可能)

 

家族に費用の相談をする

中には分割返済が認められておらず、着手金分は支払わないと着手してくれない事務所があります。そういった場合、依頼前にまとまったお金を用意する必要があります。そういったケースでは家族の協力を得て、着手金を用意する、という方法もあります。親や兄弟など親族に一定の財産があり、一時金として着手金を用意できる場合は、家族の協力を得て、費用を賄うとよいでしょう。

 

前述した通り、弁護士事務所は一括支払いの必要はありませんが、手続き期間中の3ヵ月〜半年かけて費用を支払っていく必要があります。ここが債務整理の一番大変な面です。家族がサポートしてくれるようなら、お願いするのも手です。

 

任意整理をすることで、返済額は大幅に減るので、3年計画で返済したあと、あらためて家族に費用を返すという方法です。

 

「現状、借金が増えすぎて返済できない状況にあること」「任意整理を行うことで返済計画の立て直しが可能であること」「任意整理後は経済的に余裕が出ますし、完済後に借りたお金を返すこと」など、大事なことをしっかりと家族と相談し、理解を求めるようにしましょう。

 

 

法テラスで費用を無利息で立て替えてもらう

法テラスである一定の収入以下の方でしたら民事法律扶助制度を利用できます。

 

民事法律扶助制度とは、任意整理の費用をすべて法テラスが無利息で貸し付けをしてくれる制度です。その費用の返済は毎月5千円〜1万円となります。ある条件を満たしている方なら手元にお金がない状態でも任意整理の依頼が可能なのです。

 

法テラスの民事法律扶助制度を利用して任意整理を依頼する場合の総費用は以下の通りです。

 

任意整理の費用が払えない

 

法テラスの利用条件は「月収」と「資産」がある一定以下であることが必要です。具体的には以下の通りです。

 

収入の条件

法テラスと任意整理
たとえば1人暮らしで賃貸マンション住みの方は手取りが22万3千円以下でしたら手続き可能です。たとえば自分を含む4人家族で賃貸マンション住み(もしくはローン支払い中の持ち家)の場合は4人の手取りの合計が370000円以下でしたら手続き可能です。

 

資産の条件

法テラスと任意整理
たとえば一人暮らしの場合は預金と現金(手持ちのお金)の合計が180万円以下でしたら手続き可能です。4人家族の場合は、その4人の資産(預金、現金など)の合計が300万円以下でしたら手続き可能です。

法テラスは手持ちがない方が債務整理を依頼できるようにするための組織となるので、収入や資産に一定の基準を設けて、それ以下である必要があるのです。注意点としては法テラスで民事法律扶助制度を利用する場合、同居家族がいる場合、その家族の住民票と直近2ヵ月の給与明細か預金のコピーの2点が必要になります。

 

一人暮らしなら不要ですが、家族や配偶者と一緒に住んでいるケースではその家族の資産も審査の基準に入っているので、それを証明する書類が必要になるのです。家族にわけを話して書類を集める必要があります。

 

法テラスのデメリットとしては「経験の浅い弁護士が担当になる可能性がある」「手続きをしてもらうまで時間がかかる」「同居人の書類も提出する必要がある」の3点となります。法テラスの利用方法は公式HPから最寄りの法テラスを見つけて、電話をして面談の予約をします。後日その事務所に直接出向き、そこで借金の相談をします。手元にお金のない方でも利用できますし弁護士費用も安いので、借金に困っている方にとってはとてもよい制度となっています。おすすめです。

 

法テラスの公式HP
http://www.houterasu.or.jp/index.html

 

日本クレジットカウンセリング協会で無料で任意整理してもらう

日本クレジットカウンセリング協会とは内閣総理大臣の公益認定を受けている公益財団法人となります。公益財団法人で大々的なPR(広告など)を一切していないため、話題に出ることは少ないのですが、毎年一定の方が利用しています。

 

日本クレジットカウンセリング協会を利用すれば無料で家計簿のカウンセリングをしてくれます。場合によっては無料で任意整理をしてくれます。弁護士カウンセラーとアドバイザーカウンセラーが二人三脚で対応してくれます。無料で任意整理してもらうには以下の条件があります。

  • 闇金の相談はNG
  • ギャンブルや浪費(買い物依存や異性関係)で作った借金はNG
  • 任意整理で解決できる額の借金であること
  • 数ヵ月に何度かは平日の10:00〜12:40、14:00〜16:00の間に事務所まで出向くことができる

日本クレジットカウンセリング協会は実際に相談している方も多く、とても良心的な相談室となります。条件を満たしていれば無料で任意整理も可能です。ただしネックとなるのが実際に平日に時間を作って事務所まで出向かないといけないということです。

 

事務所は全国で21か所しかありません。以下の通りです。

東京センター/仙台センター/名古屋センター/大阪センター/広島センター/福岡センター/福島相談室/前橋相談室/さいたま相談室/横浜相談室/新潟相談室/金沢相談室/長野相談室/岐阜相談室/静岡相談室/三重相談室/高松相談室/松山相談室/熊本相談室/宮崎相談室/沖縄相談室/

営業時間は平日の午前は10:00〜12:40、午後は14:00〜16:00、しか空いていません。事前予約をして平日のこの時間の間に実際に事務所に行ける人だけ可能となります。

 

数ヵ月に何度かは平日休みを取れる方でないと利用できません。あとは住んでいる近くに事務所がない方で、そもそも遠くて通えないというケースもあります。

 

口コミは以下の通りです。

・日本クレジットカウンセリング協会ならすべて無料。通えるところに相談室があれば、だけど。ここでは協会の話はほとんど出てこないけど、なんか理由があるのかな?おれはここにお世話になってほんとよかったと思ってる。

 

・無料で任意整理してくれるのと、再建に向けて生活カウンセラーみたいな人と面談を何回かするみたいで、これは弁護士事務所にはないサービスなので良いかな、と。電話で問い合わせた時の説明では、貸金業社が出資してる公的な団体だから、交渉がスムーズらしいです。難点は全国どこでも拠点があるわけではないから、一部のエリアの人に限られることと、平日の日中に相談しなきゃいけないから、仕事休まないといけない点ですかね。
引用:知恵袋

 

日本カウンセリング協会公式HP
http://www.jcco.or.jp/center/