リボ払い 債務整理

リボ支払いでのカード借金は債務整理で減らせる?リボで買った物品は没収?

リボ支払いのカード借金と債務整理

【質問】23歳・女性・フリーター
ソーシャルゲーム(モバゲー)にハマりにハマってしまいの課金を続けてきました。2社からクレジットカードで課金してしまいました。一括では払えなくなったのでリボ払いに変更して支払いをしてきました。

 

現在70万ほど支払い残高があります。今は滞納することなく支払っていますが、現在の収入ではこのままだと支払いができなくなると思います。父は多額の借金を背負っていて、親族に頼れる状況ではなく、フリーターで収入も不安定なので困っています。

 

まだ20代で官報に名前が載るが嫌なので、できれば自己破産は避けたいのですが、リボ払いでの借金は債務整理できるのでしょうか?よろしくお願いします。

 

【回答】
リボ払いの借金でも問題なく債務整理することができます。任意整理の場合、クレジットのショッピングのみで、キャッシングがない場合は利息は法定利息内だと思います。リボ払いの利息はどのカード会社も横並びで15%です。中には13%とか12%とかの会社もありますが、ほとんどが法律上問題のない18%以下で固めています。

 

任意整理では利息が18%を超える場合は、法定利息外の利息になるので、余分に支払った借金を取り戻すことが可能ですが、法定利息内の場合、過払い金は発生しません。なので、任意整理で大幅に借金を減らすことは難しいですが、それでも任意整理をするメリットはいくつかあります。

 

任意整理に着手した時から利息は完全にストップします。交渉後、和解した金額を3年(36回支払い)で返済していくことになります。今回任意整理をするメリットは、将来利息を止め、3年での分割支払いが可能になることです。

 

今回のケースでは、任意整理をすると減額ができなくても利息は止まりますので、支払い残高である70万円を36回で返済することになります。毎月の支払い額は1万9千円になります。ただし、任意整理をするにも弁護士費用がかかります。さらに、任意整理をすると個人信用機関に事故情報が記載されるのでブラックリスト入りします。任意整理後5年間はクレジットカードやローンを利用することができません。現在利用しているカードは使えなくなります。

 

今後リボ支払いの返済ができそうにない場合、任意整理をして返済可能なプランを立て直すことは可能ですが、デメリットも存在するので、まずは専門家に相談してみることが大事です。弁護士事務所の無料相談では、弁護士費用の見積り額が出ますので、そこで減らせる借金と弁護士費用とをしっかり確認して債務整理をお願いしましょう。

 

 

 

リボ支払いの利息

リボ支払いで支払い残高が70万円(年15%)の場合、毎月8,630円の利息が付くことになります。たとえば毎月3万円ずつリボの支払いをしている場合、3万円の返済のうちの8,630円は利息分に消えていきます。これでは泥沼状態から抜け出せず、いつまで経っても借金は減りません。

 

そういった意味でも任意整理での利息ストップは大変意味があります。任意整理を依頼することで毎月支払うべきだった8,630円の利息は完全になくなり、残りの借金の返済だけに集中することができます。

 

リボ払いで買った商品はどうなる?

たとえばリボ払いでブランドのバッグを購入して、リボの返済中に任意整理した場合ですが、そのブランドバックはクレジットカード会社に没収される可能性があります。没収するかどうかの判断はすべてカード会社がします。たとえば高級品(ブランド物)で売れば高く値が付くものですと没収される可能性が高いです。売却しても値にならない物はそのまま手元に残せる可能性があります。
こればっかりはカード会社の判断となるので、実際に任意整理してみるまでわかりません。

 

自己破産の場合

今回は2社からのカード会社からのリボ支払いでの借金で、総額は70万円。自己破産を検討するかどうか微妙な額です。自己破産をするにも費用がかかります。現在の借金総額よりも破産費用の方が大きくなる可能性があります。

 

自己破産は書類をすべて揃えて自分で手続きすることが可能ですが、裁判所は個人での手続きを嫌い、弁護士か司法書士に依頼しなさいとあしらうことも珍しくありません。また、自己破産を個人でするには膨大な書類の作成と専門知識が必要なため、大変困難です。

 

今回は借金の理由がソーシャルゲームでの課金です。通常ギャンブルやショッピング、遊興費(ゲーム、異性関係)の場合、免責が下りない可能性があります。自己破産では、借金の理由は重要視され、遊びで作った借金は自己破産が認められにくいです。

 

免責が下りないか、または管財事件になるかもしれません。管財事件になると簡易管財費用の20万円を用意しなくてはなりません。弁護士・司法書士に自己破産を依頼する場合は着手金で30万程度かかります。

 

借金の額が70万円と少額ですので、破産・免責が認められるかどうか、微妙な金額だと思います。現在フリーターとのことですので、将来正社員として働く可能性があります。自己破産をすると金融機関や保険会社、警備会社など、お金を扱う仕事には就けなくなる可能性があります。(自己破産をするとブラックリスト入りするため、金融機関などにはその情報が残り、それらの業界には就職しにくい)ですので裁判所も慎重に判断し、最悪取り下げを指示することさえあります。

 

借金総額が少ないので、自己破産によるメリットよりもデメリットの方が大きいと思います。今回は任意整理や個人再生(借金を1/5にカット)で借金を減らし、新たな返済計画を元に、地道に返済していくことがベストだと思います。

 

 

債務整理に関する記事