借金生活から抜け出す

苦しい借金生活から抜け出すための17のヒント

借金返済生活が大変苦しい方向けの記事となります。借金生活から抜け出すための工夫をいくつか解説していきます。

 

借金生活にもひとそれぞれ状況が違うと思います。給料が下がって借金が増えた方や病気で医療費が増えた方、ギャンブルなどです。

 

借金生活を抜け出すための工夫を羅列しているので、自分が取り入れれるものだけをチョイスして実践してみてください。

 

【借金生活から抜け出す@】借金チェック表を作る

まずは現在の借金を正確に把握することからです。借入先ごとに以下の5つの情報を紙に書きだしてみるとよいです。借金先ごとに情報をまとめると借金総額はいくらなのか、1か月にいくら利息が発生しているのかがわかります。人間はわからないことや曖昧にしていることに対して強い不安を感じるようになっています。

 

今ある借金額をもし曖昧にしている状態ですと、かえって不安が募っていきます。一度いまある借金の状態を明確にハッキリするとよいです。そうするとかえって気持ちがスッキリし、今後どうやって返済していけばよいか道筋が見えてきます。

 

・借金残高
・年利
・毎月の返済額
・1か月分の利息
・返済日

 

1カ月分の利息は以下の計算で出せます。
借金残高×年利÷365日×30日=1か月に発生する利息
たとえば50万円で年利が18%の借金ですと、1か月(30日)に発生する利息は「50万円×0.18÷365日×30日=7397円」

 

具体例を示すと以下のようになります。借金の合計は270万円で3社からの借入。

・A社(サラ金) 残高「70万円」 年利「年17.8%」 毎月の返済額「18,000円」 1ヵ月分の利息「10241円」 返済日「毎月5日引き落とし」

 

・B社(リボ払い) 残高「50万円」 年利「15%」 毎月の返済額「16,250円」 1ヵ月分の利息「6164円」 返済日「毎月15日引き落とし」

 

・C社(銀行カードローン) 残高「150万円」 年利「12%」 毎月の返済額「33,366円」 1ヵ月分の利息「14794円」 返済日「毎月5日引き落とし」


上記のように5つの項目を紙に書きだすと今の借金の状態がわかります。毎月の返済額の合計がわかるので最低でも毎月いくら用意しないと返済は進まないのかがわかります。上記の例ですと毎月の返済額の合計は「67616円」ですので、これ以上の額は毎月用意しないと返済は成り立ちません。

 

年利もわかるので、もしボーナスでまとまったお金が入って繰り上げ返済する場合、どの借金から優先して返済していけばよいのかがわかります。上記の例の場合A社の借金の年利が17.8%と一番高いので、余力がある場合はA社から繰り上げ返済していきます。A社が完済したら次に年利の高いB社を繰り上げ返済していきます。年利の高い借金から順に返済していくと支払い総額は少なく済みます。

 

紙に書きだしてみればわかるのですが、借金の額が大きいと大部分は利息で取られてしまいます。利息は元本が大きければ大きいほど多く発生するので、こまめに繰り上げ返済をして元本を小さくしていかないといけません。利息地獄は本当に苦しく、返済しても返済しても元本は減っていきません。

 

もし毎月の返済額が大きすぎて今の手取りでは返済ができない、もしくはこのまま返済を続けていくのが困難な場合は債務整理をするとよいです。任意整理をすると利息は停止(年0%になる)になり、和解が成立した時から利息は一切発生しなくなります。毎月の返済期間を自由に調整することで、月々の返済額を減らすことができます。
任意整理についてはあとで詳しく解説します。

 

【借金生活から抜け出すA】借金をしない

これが大前提になります。いくら節約をして借金を減らしていっても、借金をしていたのでは、いつまで経っても残高が減りません。元本が大きければ毎月の利息の負担は大きく、元本が増えすぎると再起不能となります。借金生活から抜け出すにはもうこれ以上借金をしないと覚悟する必要があります。

 

【借金生活から抜け出すB】クレジットカードをハサミで切って捨てる

すでに残高が0になったクレジットカードやカードローンはすぐに解約手続きをして、カードはハサミで切って捨てましょう。カードを持っているとついまた借金をしてしまいます。いま持っているカードをすべて整理して不要なカードは解約していきます。

 

「名前」「会員番号」「有効期限」「セキュリティコード」等が再起不能になるまでハサミで細かく切って捨てれば悪用はされません。

 

クレジットカードの解約はとても簡単です。会社によって多少解約方法に違いはありますが、一般的には電話、窓口、郵送などで行うことになります。今は殆どのクレジットカード会社が電話による解約を認めています。電話で「解約します」と伝えればOKです。その後クレジットカードをハサミで入れて処分します。

 

【借金生活から抜け出すC】リボ払いは絶対にしない

クレジットカードのショッピング枠でリボ払いを使う続けるとどんどん借金が増えていきます。それも利息が多額になります。リボ払いは毎月一定額を返済すればよいだけなので安心してリボ払いで買い物を続けていく人がいます。

 

リボは金利が年12%〜15%あり、元本が大きくなるにつれて利息も大きくなります。さらに返済期間が異常に長いため、手数料(利息)は膨大になるのです。リボ払いを続けていたら、支払回数50回超え、利息はトータル15万円超えなんてことはざらです。

 

リボ払いは絶対に利用しないようにします。

 

【借金生活から抜け出すD】家計簿をつける

ザックリと1カ月分の家計簿をつけてみるとよいです。1か月の支出を見直すことで「どんなことにいくらお金をかけているのか」が自分で把握できるようになります。手取りから1ヵ月を支出を引いた額が毎月返済に回せるお金となります。

 

手元に多くお金を残すには「手取りを増やす」か「支出を減らすか」のどちらかしかありません。収入はすぐに増えるものではないので、まずは「支出(出ていくお金)」を見直してみるとよいです。

 

とにかく抑えたいのは「大きな金額の支出」です。細かい数値を出しても仕方ないので、ザックリと数千円〜数万円単位で家計簿をつけていきます。以下の項目を参考にして家計簿をつけるとよいです。

 

 

 

 

【借金生活から抜け出すD】格安SIMに変更する

家にWi−Fiがある場合は格安SIMで十分なケースがあります。たとえば楽天モバイルですと、3GBでは1か月の通信料は1500円です。これに5分間なんどでも電話かけ放題をつければ2500円くらいです。

 

他のサービスでは契約して1年後に料金が値上げというシステムをとっていることが多いですが、楽天モバイルならそういったことがないのでおすすめです。端末機器は2千円〜1万円くらいで契約と一緒に購入ができます。

 

楽天電話というアプリを使えば30秒10円で通話ができます。格安SIMではキャリアの通信を分け合って利用するため昼などは少しもたつくことがあります。

 

しかし調べものやたまにYoutubeを見るくらいなら苦はありません。高速データ通信というボタンがあり、それをオフにしていれば通信料を減らさずにラインやツイッターができます。

 

デメリットとしてはキャリアのメールが使えなくこととラインのID検索ができないことです。格安SIMにすることで通信料(電話料金)を下げることが可能です。

 

【借金生活から抜け出すE】無駄な固定費をカットする

クレジットカードの明細だったり銀行の記帳だったり、家に届く明細書などを1カ月分チェックして、無駄な固定費を払っていないか確認します。

 

たとえば見てもない動画の有料サービスだったり、解約し忘れていた月額制のサービスに入っているかもしれません。殆ど通っていないスポーツクラブの会員費だったり、読んでいない新聞だったり、定期的に届く物販だったり、保証内容もわからない生命保険など。

 

一度無駄な固定費をチェックしてみるとよいでしょう。

 

【借金生活から抜け出すF】目標を持つ

借金生活を抜け出すには目標を持つとよいです。明確な目標があり、未来の生活をイメージできれば、その方向に進むはずです。

 

借金生活から抜け出し、借金返済について全く考えない生活を、毎月着実に返済していってドンドン借金が減っていく未来を、そして借金を完済してホッとして達成感で満たされている未来を、その未来をしっかりとイメージします。そういった未来に向けて進んでいく、ということです。

 

【借金生活から抜け出すG】ダブルワークをする

収入を増やせば、その分返済に充てられるお金は増えます。「収入−支出=手元に残るお金」になります。

 

収入を増やして支出を減らす方法にダブルワークがあります。たとえば土日にパチンコの清掃のバイトを入れたり、新聞配達をしたり、単発の派遣労働です。

 

派遣会社にいくつか登録しておけば、たとえば土日だけ働ける引っ越しの仕事とか図書館の本の移動とか、イベントの撤去の仕事とか、単発で仕事が貰えます。

 

これらをすると当然収入が増えます。さらに働いているとお金を使う暇がなくなるので支出も減ります。休む暇もないくらい毎日仕事をしていれば意識しなくても勝手に借金は減っていきます。

 

【借金生活から抜け出すH】借金を一つにまとめる

高金利(15%〜18%)の借金を複数している場合は借金を一つにまとめるのも一つの手です。

 

銀行のカードローンを利用すれば金利は12%以下に下げることができます。以下のように借り換えをするということです。以下のケースでは1か月分の発生利息を11918円抑えることが可能です。

 

一本化前

A社(年18%)60万
B社(年15%)50万
C社(年18%)90万
銀行カードローン(年10%)0円

 

一か月分の発生利息はトータル28356円

 

一本化後

A社(年18%)0円 一括返済
B社(年15%)0円 一括返済
C社(年18%)0円 一括返済
銀行カードローン(年10%)200万円

 

一か月分の発生利息はトータル16438円

 

【借金生活から抜け出すI】引っ越す

手取りに対して家賃が高すぎる賃貸マンションに住んでいる方は、借金が完済するまで安い賃貸に引っ越すのも一つの手です。たとえば近くに繁華街があって散財してしまう場合は田舎に住むのもよいでしょう。

 

近くにパチンコ屋があってギャンブルをしてしまうケースでは、パチンコ屋の全くない地域に思い切って引っ越します。家賃の安い地域に引っ越すとよいです。「〇〇県 家賃相場」と検索すると、家賃相場の安い地域が出てきます。

 

相場の安い場所に住めば、たとえ家賃が3万円〜4万円と安くてもそこそこよい場所に住むことができます。初期費用は20万円弱かかりますから、そのお金も考えた上で決めるとよいです。

 

家賃は固定費の中で大きなウエイトをしめます。家賃を安くできれば、その分借金返済のスピードは速くなります。

 

 

 

【借金生活から抜け出すJ】人間関係の整理

たとえばパチンコで繋がっている友人がいるとか、遊び友達で派手にお金を使ってしまうなどのケースでは、思い切って人間関係の整理を行います。
人間関係が変われば、お金の使い方が変わります。やはり交友関係を広く保ちながら借金返済生活を続けるというのは大変難しいです。飲み会やプレゼントや冠婚葬祭など人間関係の維持にはお金を使います。

 

【借金生活から抜け出すK】不足したものだけを買う

浪費を抑えるためには「必要になった時にだけ買う」を徹底することだと思います。たとえばバックでも家にいくつかあるなら、それが汚れて使えなくなるまで使い続けます。靴や服も同じで今あるものの中で生活をしていきます。

 

このような考えで生活すると、物は丈夫に作られており、なかなか壊れず長く使っていけることがわかります。「一つのものを大事に最後まで使う」という気持ちを持つと物に愛着が生まれ、長く使っていけます。
スマートフォンなども壊れた時だけ新しく買うようにします。必要になった時だけ買うを徹底すれば、かなり支出は抑えられます。

 

【借金生活から抜け出すL】繰り上げ返済

貸金業者から借りた借金には必ず利息が付きます。利息は元本に対して発生し、1日単位で増えていきます。ようは返済期間が長ければ長いほど支払い総額(発生する利息)は増えるのです。

 

支払総額を減らすには「返済期間を短くする」ことです。毎月節約してその分返済額を増やしたり、ボーナスが入ったらこまめに繰り上げ返済をします。

 

返済を早めれば早めるほど借金生活から早く卒業できますし、支払う利息も減らすことができます。年利の高い借金から優先的に繰り上げ返済をして元本を減らしていきます。「元本が大きい時期をいかに縮められるか」がとても大事となります。

 

【借金生活から抜け出すM】親に借りる

親族(親や兄弟)からお金を借りるのも一つの手です。貸金業者からの借金には利息がつきます。1日単位で利息は増えていくため、これが借金生活での癌となります。

 

たとえばサラ金から90万円(年18%)借りている場合、1か月で13315円の利息が発生します。これをとりあえず親から90万借りて一括返済します。

 

すると完済して当然利息は発生しなくなりますから、あとは親の借金を返済していけばよいだけです。親や兄弟に頼み込むというのも有効な手です。

 

【借金生活から抜け出すN】必要最低限のお金だけ財布に入れて外出する

借金をしている方の中には「財布の中にあればあるだけ使ってしまう」方がいます。そういったケースではたとえば1日2000円だけ財布に入れて外出する、など最低限のお金しか持ちあるかないようにします。あとはデビットカードを一枚持っておけば、いざという時もそれで対応できます。

 

【借金生活から抜け出すO】ギャンブルや浪費をやめる

ギャンブル(パチンコ、スロット、競馬、競輪、競艇)や浪費(女、酒、買い物、ソシャゲなど)が借金の根本的な原因になっているケースがあります。ギャンブルをしなかったら、買い物を続けなかったら借金をしていないという方も多いのではないでしょうか。

 

ここが根っこにある方はギャンブルや浪費をやめない限り借金生活からは抜け出せません。逆にこれらをやめることができれば、無駄な支出がなくなりますから、借金はどんどん減っていきます。

 

【借金生活から抜け出すP】債務整理を検討する

債務整理を弁護士や司法書士に依頼すると、あなたの状況に合わせた無理のない返済計画を立ててくれます。まずは毎月の返済可能な額を計算し、それに基づいて借金の減額を行います。債務整理で返済可能な額まで借金をカットしてもらい、それを3年〜5年かけて分割返済をしていきます。

 

場合によっては自己破産で借金を0に戻すということもします。この日本ではどんな借金でも適切な手続きをすればすべては0に戻るようになっています。日本のシステムがそのようになっているのです。

 

専門家に借金の相談をするというのは大変勇気いることです。ただし専門家は借金に困っている方から相談され、依頼されて、その報酬で生活が成り立っています。相談者をないがしろにすることはありません。債務整理が重点業務の事務所でしたら、毎月数百という相談がくるため、借金の相談には慣れています。気軽に相談してみるとよいです。