パチンコで作った借金の返済方法!

パチンコで作った借金の返済方法!

パチンコ依存症で増えていった借金の返済方法とパチンコのやめ方について解説します。

 

100万円以下の借金、200万円台の借金、300万円台の借金、400万円以上の借金、と4つにわけて解説していきます。

 

パチンコ依存症の人は高確率で借金をしている

パチンコ依存症の方は以下の特徴があります。

 

・負けず嫌いな性格でパチンコで負けるとまた同じ手段で勝ちたくなる(またパチンコに足を運ぶ)
・お金を貯金できない
・欲しいもの、食べたいものがあるとすぐに手にいれたくなる
・パチンコで負けたお金をパチンコで取り戻そうとする
・パチンコに勝った後はそのお金でまたパチンコをする
・生活がパチンコ中心に回っている
・生活費など、本当は手をつけてはいけないお金でパチンコをした事がある
・暇ができるとついパチンコ屋に行ってしまう
・家族や恋人に嘘をついてパチンコに行く
・頭の中にいつもパチンコのことがある
・借金をしてまでパチンコをする

 

パチンコの還元率

そもそもギャンブルに還元率100%というのは存在せず、損が増えていくシステムになっています。これはみなさん知っての通りだと思います。
パチンコの還元率は、70%〜90%と言われています。月数回程度の遊びならそれほど大きな損はしませんが、これが繰り返せば繰り返すほど還元率は変わりませんから損をしていくことになります。

 

人間には「負けた分は取り戻したい」という心理が働きます。特に負けず嫌いな性格の方は一度パチンコで負けると、その負けたことを受け入れるのが難しく、また同じ方法で勝つためにパチンコ屋に足を運ぶことがあります。

 

パチンコ屋の正体がわかっている方でも「自分だけは勝てるんじゃないか」「明日は勝てる」という心理に至ってしまいます。そしてパチンコ屋のシステムの中で活動し、損が増えてしまいます。

 

もしパチンコに勝った場合、そのお金の使い道は以下のケースがあります。
・パチンコ仲間とちょっと高いお店にいく
・そのお金でまたパチンコをする
・欲しかった高い買い物をする
・風俗やソープで使う

 

勝った分で気分が高まって消費の方向に走ってしまいます。パチンコだけでなく風俗も頻繁に通い、それによって借金を増やす方もいます。

 

パチンコと借金

やはりパチンコ依存症の人は借金を抱えているケースが多いです。以下はすべて借金です。

 

・口座からお金を引き出すのと同じ感覚で消費者金融を利用している
・親や兄弟や友人からお金を借りている
・クレジットカードのキャッシング枠やショッピング枠を利用している
・消費者金融やカードだけじゃなく銀行カードローンにも手をだしている
・電気水道ガスや携帯電話や家賃などを少しでも滞納している

 

これらはすべて借金です。消費者金融では即日でお金が借りれます。無人機ではお金を引きだすのと同じ動作ですぐにお金が手に入ります。

 

そして限度額は最初は低いですが、お金を返済していけばどんどん限度額は上がっていきます。そうすると限度額がまるで自分がすぐに使えるお金だと錯覚してしまい、借金をするのが当たり前になってしまうのです。

 

もしパチンコで負けたとしても、次の日お金を借りて、リベンジでパチンコで取り戻そうとする方がいます。パチンコの還元率は70%〜90%ですが、回転率が高いため、長くやればやるほどお金を失ってしまいます。

 

数十万単位のお金を使いこむと、やはり次は借金で賄うしかありません。

 

最終的に友人や家族からお金を借りたり、消費者金融やクレジットカードを利用したりします。光熱費や携帯代、家賃を滞納してしまうケースもあります。

 

1社から借りているうちはよいですが、限度額に達すると他の業者から借りてしまうケースもあります(多重債務)。

 

アイフル、アコム、レイク、プロミスなど大手の消費者金融からだけではなく、おまとめローンを借りて、また違う借金に手を出してしまうケースもあります。

 

このようにして還元率70%〜90%のシステムの中でパチンコが中心の生活となり、トータルでは損をしていまいます。それをカバーするために借金をしますが、借金にも利息があります。

 

サラ金やカードの借金は年15%〜18%の利息がつき、毎月利息の支払いでお金が減っていきます。借りたお金でパチンコをするもやはりトータルで勝つということは難しくどんどんお金が減っていきます。もし勝った時は気分が舞い上がり消費に走ってしまいます。お金は減る一方でなかなか借金生活から抜け出せない「パチンコ地獄」に陥ってしまうのです。

 

消費者金融の限度額がいっぱいになり、他の貸金業者からもお金を借りだしたら、いよいよ多重債務となり、利息はとても高いものになります。利息の返済だけで生活が回らなくなり、借金地獄に陥ってしまいます。

 

繰り返すパチンコをやめるには?

やはり借金の返済云々ではなく、まずは「パチンコをやめること」が先です。

 

パチンコ依存症を改善するにはやはり「パチンコをしない環境を作る」ことが一番です。

 

自分を変えるのではなく、環境を変えて、結果的にパチンコをしない習慣を作るということです。対策としては以下の5点です。

 

・まずは借金の現状を知る
まずこれまでパチンコによってどのくらい借金を作ってしまったのか、それを知ることが大事です。この点を曖昧にしてパチンコ中心の生活を送っている方は多いと思います。曖昧な数字で済ませてパチンコ生活を続けていると危機感は生まれません。いまの生活をなんとなく続けていくことになります。今の借金を状態を知ることで今後の活動が見えてくるはずです。以下の点をハッキリさせるとよいです。

 

・今の借金の総額はいくら?
・どこからどれだけ借りている?
・それぞれの毎月の返済額と利息
・今のペースで返済し続けたら、完済までどのくらいかかるか
・そもそも今のペースでの返済は続けられるのか?

 

・財布に大きいお金を入れない
会社員の方であれば1日に現金2000円もあれば十分だと思います。毎朝家を出る時に2000円以上は持たないようにします。
まとまったお金があるとついパチンコ屋に入ってしまいます。お金がなければパチンコもできません。
ただし、朝お金を入れ忘れることもあるでしょう。ですから、現金の他にキャッシング枠を0円に設定したクレジットカードを入れておきましょう。
(今は総量規制の法改正の影響で最初に設定しておかなければキャッシング枠は0円になっていると思います)またはデビットカードを持っておくのもよいです。

 

・会員カード、パチンコ関係のブックマーク削除
会員カードは捨ててしまいます。スマートフォンにパチンコ関係のサイトをブックマークしている場合はすべて削除してしまいましょう。

 

・パチンコ友達と関係を切る
自分がパチンコに行かなくてもそういった付き合いがあるとついつい付いていってしまうことがあります。
パチンコやめたいのなら人間関係を整理します。パチンコに繋がりそうな人の連絡先は消してしまいましょう。あとは引っ越しをしてしまうというのも1つの方法です。住居を変えるわけですから大きな決断だと思います。たとえば今住んでいる近くにパチンコがある場合、歩いていける距離ですとどうしてもパチンコ屋にいってしまうと思います。それが電車や車で1時間の距離でしたら、往復で2時間かかります。これでしたら気軽に行ける距離ではないので通う頻度が低くなる可能性があります。近場にパチンコ屋のない賃貸に引っ越すというのも1つの手です。

 

・暇を作らない
パチンコにハマっている人は暇さえあればすぐにパチンコ屋に足を運んでしまいます。
物理的にパチンコをする時間がないとパチンコから遠ざかっていきます。たとえば仕事の時間を増やすとか休日は予定を入れるなどして暇な時間を作らないようにします。おすすめは休日の日雇いバイトです。「地域 日雇い 派遣」など検索したら出てきますが、仕事休みの休日に日雇いバイトをして時間を潰す、そして稼いだお金を返済にあてます。休日の日雇いバイトですと引っ越しの手伝いやイベントスタッフや施設の荷物移動などの仕事が多いですが、体力に自信がある方でしたら可能です。派遣登録しておけば、電話が入り、そこで日程の調整をして仕事を紹介してもらい、現地集合でその場で仕事ができます。月末に登録した口座に給料が振りこまれます。暇がなければパチンコには物理的にいけませんし、お金も稼げるので一石二鳥です。

 

 

 

パチンコで作った借金の返済方法

パチンコで作った借金の返済方法について。パチンコで作った借金でも、浪費で作った借金でも同じ借金です。

 

ですが、もし債務整理を弁護士に依頼する場合、ギャンブルが原因かどうかで手続きが変わってきます。今回はパチンコ(ギャンブル)で作った借金に限定して、その借金の返済方法を話していきます。

 

100万円以下、200万〜400万円、400万円以上の3つに分けて説明していきます。

 

100万以下のパチンコで作った借金

100万円以下の借金ですが、これは消費者金融で借りた場合、年利は18%です。利息というのは元本が大きければ大きいほど多く発生するものですが、100万円以下の借金ですとそこまで利息はかかりません。

 

たとえば80万円の借金で年利が18%の場合、1か月分の利息は12,000円です。たしかに毎月の利息は高いですが、これは元本が減れば減るほど利息分も少なくなっていきます。

 

これなら定職に就いている方でしたら利息と合わせても十分返済していけるはずです。利息は重大な問題ではありませんから、とにかくギャンブルをやめて支出を減らして、そのお金を返済に充てていく必要があります。

 

これまでパチンコに使えるお金があったのですから、それを借金返済に充てていくことで十分に完済は可能です。

 

ポイントはパチンコをやめられるかどうかだと思います。その他に浪費など無駄な出費がある場合はそれも我慢して返済にあてていきます。

 

消費者金融やカードの借金は繰り上げ返済が可能ですので、ボーナスが入った時などに繰り上げ返済すると、その分はそのまま元本が減っていきます。

 

そうすることで1年以内に完済することは十分可能です。元本が大きくなってしまうと手が付けられない状態になりますからそうなる前に生活の改善をします。とにかく苦しいですが必死に毎日働いて、出費を抑えて、借金返済に回せるお金は繰り上げ返済をしてどんどん返済に回していく必要があります。借金が100万円を超えると利息の問題が大きくなり利息地獄に陥ってしまいますから、その前に借金問題に決着をつける必要があります。借金が100万円を超えると本当の地獄が待っています。

 

100万円以下の借金でも任意整理をして利息を停止することは可能ですが、任意整理にもお金がかかります。任意整理にかかる費用に対して十分な効果(どの程度の額利息をカットできるのか)があるかと言われたら微妙です。信用情報も傷ついてしまいますし、100万円以下の借金でしたら家計の改善で十分立て直しが可能です。

 

 

 

200万円台、300万円台のパチンコで作った借金

200万円以上の借金になると状況は変わってきます。元本が大きいのは勿論ですが、それに加え利息が重くのしかかります。

 

たとえば借金総額200万円で年利15%の借金の場合(多重債務の状態)、1か月に発生する利息は25,000円です。
借金総額が300万円(消費者金融から100万、銀行カードローンから200万)の場合、1か月に発生する利息は35,000円です。

 

まずはいま利息も合わせた借金が、パチンコをやめただけで返済し続けられるのかどうかを考える必要があります。

 

これでは1か月の返済の大部分が利息に充てられ、元本が減っていきません。

 

200万円〜300万円の借金をしている方は消費者金融やクレジットカードから大部分借金をしている方が多いです。このゾーンが一番キツイかもしれません。利息が高いので借金額のわりに返済が進まず、利息地獄に陥ってしまいます。これらの額の借金では利息の対策をしないといけません。

 

この場合利息を下げる、もしくは利息を無くすことが必要になります。返済方法としては「おまとめローン」または「任意整理」です。

 

おまとめローンとは、銀行からまとまったお金を借入れ、そのお金で多重債務している借金すべて返済します。

 

あとはその銀行の低金利の借金を一本だけ毎月返済していくということです。消費者金融の借金は年利18%ですが、銀行のおまとめローンは年利が5%〜14%です。たとえば以下のようするということです。

 

●一本化する前の借金
A社 80万円 年18%
B社 70万円 年18%
C社 50万円 年15%

 

●一本化後(おまとめローン)
三井住友銀行カードローン 200万円 年10%

 

三井住友銀行の利息は年10%ですから、銀行カードローンで200万円かりてきてそのお金でこれまでの3つの借金は繰り上げで一括完済します。あとは残った年10%の200万の銀行カードローンを毎月返済していきます。

 

その後の発生する利息が少なく済むのです。三井住友銀行や住信SBIネット銀行やりそな銀行などがあります。

 

借金を一本化することでお金の管理が楽になります。ただし銀行のフリーローンですので、審査が厳しいです。審査に通らないことの方が多いと思っておいた方がよいです。

 

この方法だと信用情報が傷つくこともありません。審査に申し込む価値はあります。おまとめローンで注意すべき点として「完済した借金を再び借りないこと」です。銀行でまとまった借金をして消費者金融の借金をすべて返済すると消費者金融の方の限度額があき再び借りれる状態になります。中には継続してそちらも利用してしまう人がいます。

 

そうするとおまとめローンに加え、さらに利息の高い借金がのしかかり、再起不能になってしまいます。そうなると残るは自己破産しか道はありません。おまとめローンで一本化するのはよいですが、完済した方のサラ金はすぐに解約して再び利用しないようにします。

 

あとは任意整理があります。任意整理は弁護士や司法書士に依頼して、専門家に借金の整理をしてもらいます。貸金業者と交渉をし利息をカットしてもらいます。

 

ようは任意整理後は利息がゼロになるということです。今ある借金を3年〜5年かけて返済していきます。3年計画ですと36分割、5年計画ですと60分割しそれを毎月返済します。

 

たとえば250万円の借金がある場合、5年計画ですと、4万1千円を毎月返済していくと5年で完済となります。

 

任意整理のデメリットとしては信用情報が傷つくことと費用がかかることです。費用は借金1社あたり5万円程度です。費用に対して十分効果があるのか考える必要があります。ようは1件あたり5万円の弁護士費用でその借金は年0%(利息を停止させる)にできるということです。

 

任意整理後5年間はブラックリスト入りするので新しい借金ができなくなります。5年が経過すると自然とブラックリストは消えます。借金をしない環境を作るという意味ではとても有効です。

 

400万円以上のパチンコで作った借金

400万円以上ある借金は元本が大きく利息も重たいです。たとえば十分な収入がある方でしたらパチンコをやめて自力で家計を見直して返済できる可能性があります。それが難しい場合は任意整理で利息を停止します。

 

任意整理でも問題が解決しない場合は個人再生または自己破産という方法があります。

 

個人再生は今ある借金を8割カットして残りの借金を3年計画で分割払いしていく手続きです。自己破産は借金をゼロになります。

 

問題は借金をした理由が問われるかどうかです。個人再生は借金の理由がパチンコ(ギャンブル)や浪費(風俗やキャバクラなど)であっても問題になりません。

 

そこについて問われることはありません。自己破産は借金をした理由が問われます。自己破産は免責が認められないと借金が0になりません。

 

パチンコ(ギャンブル)で作った借金は理由が問われ、破産管財人がついて調査が入ります。調査をして借金作った経緯を詳しく調べられ、さらに反省文を裁判所に提出します。借金を作った経緯と反省態度の2つを判断され、裁判官が免責が相応か判断を決めます。

 

1回目の自己破産でしたらパチンコが理由の借金でも管財付きでしたら免責がおりるケースが殆どです。

 

破産管財人をつけて借金をした経緯を調査してもらう必要があるため、破産管財人を選任する費用として15万円程度余分にかかります。この費用は分割払いが可能です。

 

個人再生については問題ないですが、自己破産をする場合は初回相談でしっかりと弁護士や司法書士と話し合い、現状を素直に話、免責がおりるかどうか見積りをだしてもらう必要があります。